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【特別編】USJ大ヒット仕掛け人の就活論


■「自分が強くなれる場所」を選べ

――最近、学生の就職活動にも役立つマーケティングの入門書を出版されました。学生に限らず、日本全体に「大企業に入って安定したい」という志向がまだ強いですが、どう思われますか。

「元から強い会社に入ってそこで安定するという発想が、僕にはありません。安定を求めて有名企業に入るのは、親がものすごく有名で優秀で、『その息子です』というのを支えに生きているようなもんです。本当の家族だと息子は親を選べないのはかわいそうですが、『親の七光り』を振りかざして生きるのは『みっともねー』と思うわけです」

「僕は『どの会社に勤めているんですか?』ではなくて、『あなたは何ができるんですか?』という問いに、耐えられる人間になりたかった。自分が強くなれる場所、自分が経験を積める場所というのは、必ずしも世間の尺度で見た優良企業じゃないんですよ」

――どういうことですか?

「大企業に入って小さい領域しか見られないよりも、なんでも経験させてもらって力をつけられる職場の方が、僕にとっては選択肢。20~30歳代はスキルを身につけた方が勝つんです。それさえあれば、どの会社でも働けるんです。生活が安定するんです。会社なんかどうなるか分からない時代に、スキルがなければ生活は安定しませんよ」

「会社と結婚せず、職能と結婚してください。営業スキルを身につける、ファイナンシングを極める、エンジニアリングを鍛える……。それを自分で決めればいい。学生ならインターンシップで実際の業務に近いことを真剣にやってみる。おもしろいと思ったら、その職能にロックオンです」

「それをせずに、親が名前を知ってるからという理由で会社を選び、そこで向いてないと思う仕事をするっていうのが、不幸の始まりですよ」

■密度の濃い時間を求めて

――森岡さんが就職した1996年前後は、バブル崩壊後の「就職氷河期」と呼ばれました。そのとき、大手総合商社の内定を断って、日本では当時、それほど名の知られていなかった外資系の家庭用品会社プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)に入りました。理由はなんだったのですか?

「正直なところ、周囲からはネガティブな反応が多かったし、親は総合商社に入って欲しかったようです。僕もすごく悩みました。しかも、エース部門の水産部でマグロのディーリングをやらせてくれると言ってくれたし、面接してくれた方にも人間的にひかれました。ノーと言うのはつらくてつらくて、たまらんかったです」

――でも、商社には行かなかった。なぜだったんでしょう。

「時間ですね。30歳になったときに、どんな業務をやっているか。今はだいぶ変わってしまいましたが、当時のP&Gは、シャンプーや洗剤のブランドの商品開発から営業戦略まで、すべてに責任を持つ『社長』をやるわけですよ。4~5年で経営者になる。その密度の濃さはすごいなと思った。大手総合商社はもっと時間をかけて人を育てていく。それも正解だったでしょう。でも、僕はP&Gに入った方が、自分の成長が加速するだろうと思った」

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