【キャリアニュース】就職・転職に役立つニュース

〜このニュースを押さえるだけで、就職・転職が上手くいく〜

【特別編】USJ大ヒット仕掛け人の就活論


■「成長マゾ」の向かう先

――2010年に、今度は業績が低迷していたUSJに転職しました。どうしてですか?

「僕は『成長マゾ』です。どんどん成長するために学び続ける必要があるけれど、P&Gにいればいるほど学べることが少なくなってきた。マーケティングを学ぶ場としては素晴らしかったけど、大きな会社ゆえに学べないこともたくさんある。システムと人材が整っているので、組織に守られてしか仕事ができないんです」

「たとえて言えば、ルールの整ったボクシングを覚えるのには素晴らしかったけど、ルールのない荒野で殴り合って勝てるかどうか……。自分が本当に強くなるためには、守られている世界から一度、外に出てみないとまずいなと感じた」

――生活用品とエンターテインメントとでは業界が全然違いますが、自信はあったんですか?

「業界特有の知識はすぐ身につくでしょう。消費者がモノを買う本質は同じです。政府の規制がなくて、消費者が自由に選べる状況なら、水でも空気でも何でも売れますよ。自動車だろうが、新聞やテレビ局だろうが、ビジネスはすべて同じ数式で説明がつくんです。僕は、数学とマーケティングをドッキングさせた数式の証明でノーベル賞を狙っていますから。半分は冗談ですけど、半分は本気です(笑)」

――何が会社選びの決め手だったのでしょうか。

「自分の能力を発揮できるだけのプラットフォームがあるかどうか。策は立てたけど実現できなかったら意味はないので、権限と意思決定のスペースを与えてくれる会社かどうかを見極めました。USJに誘ってくれたのは、前社長のグレン・ガンベルです。自分の右腕になるマーケティングのプロを探していました。彼と話すうちに、僕に全幅の信頼を寄せてくれているのが分かりました」

「それに、グレン自身の魅力というか、ゴッドファーザーの世界に出てくるような人なんです。すごみというか、オーラが出ていて、『ルールなしの荒野で闘ったらつえーんだろうな』という人ですよ。マーケティングはまったく知らないんだけど、ビジネスに何が重要なのかはすごくわかっていた。P&Gに、このタイプはいなかった」

■失敗したら「たこ焼き屋」に挑戦する

――失敗して会社がつぶれたり、仕事を失ったりするのはこわくないですか?

「私の人生は、安定した会社に勤めて、安定した収入を得て、安定して終わりました……。自分の物語の最後にそう書いてあったら、がっかりしますね。僕はそんなメンタリティーの持ち主です。世の中の人がなぜ安定志向なのか、よくわからない」

「正直言って、リスクなんてないじゃないですか。USJの『ハリー・ポッター』のアトラクションには、年間売り上げの半分以上にあたる450億円かける決断をしました。これがもし失敗したって、誰も僕を殺しに来ないでしょう。そりゃあ、僕とグレンはクビになって、バッテンがつくでしょう。そうなったら、たこ焼き屋を経営して大繁盛させて、半径5キロ以内のライバルを全部つぶしますよ(笑)ほかに、いくらでも仕事はできるし、思いつきますし」

「人間は本来自由なんです。本当に自分が身につけたいもの、その一点に絞って誠実に頑張れば何者かにはなれます。食べていけますって。お金とか待遇は後からついてきます。1社目で失敗しても、2社目を選べばいいんですよ」

就職・転職に役立つニュース【キャリアニュース】〜このニュースを押さえるだけで、就職・転職が上手くいく〜 © 2016 Frontier Theme